【フィンランド】ユヴァスキュラで電気の契約をする【クリーン・エネルギー】

【フィンランド】ユヴァスキュラで電気の契約をする【クリーン・エネルギー】

2021年6月5日 0 投稿者: goldeneuglena

賃貸アパートを契約したら、日本と同じように電力の契約をする必要があります。

そこでフィンランドの情報源といえばKiitosShopさん!こちらの記事「フィンランドの電気契約に再生エネルギーが選べる!」によると、フィンランドは再生可能な電力を選択することが身近なようです。

うちも経済的に可能であれば、再生エネルギーがいいなぁ、と以前から思っていたので、今回はフィンランド中部の街ユヴァスキュラで再生可能なエネルギーの電力を契約してみましょう!

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電力自由化してるフィンランドの電気料金体系の基本

フィンランドの電力、すごく複雑です。

すごく複雑なものをすごくざっくりいうと、フィンランドでは電力自体の契約と、電力を運ぶ契約が別になります。私達が選べるのは、電力を作っている会社(とその会社が提供する電力)です。電力を運ぶ方法や設備は契約する場所=住む場所毎にあるので、こちらで選択することはできません。

比較サイトで表示される料金は、基本的には電力だけの料金を表示しているので、これとは別に電力を運搬する料金も発生するということを念頭に置いておきましょう。

例えば、2500kWhを年間で消費するなら、https://www.kilpailuttaja.fi/を参考にするとざっくりと、

  • 送電費用…140€/年間(2500kWh)
  • TAX…2500kWh/年の消費なら約70€

程度のようです。

TAXは、作られた電力とは独立して計算され、送電量と各家庭の電力消費量に寄っているみたいなので、この料金は変動します。

今回は、我々夫婦の電力消費を元に話を進めます。

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フィンランドの電力会社(Helen, Imatran, Kokkolan)の再生エネルギーを比較

ユヴァスキュラで電力会社と契約したいわけですが、選ぶ基準が必要です。

今回は、我々夫婦の以下の条件で検討します。

  • 大人2人でアパート暮らし、アパートは地区ごとの暖房(district heatingという)
  • 再生エネルギーを強く希望
  • 2500kw/年間程度の消費を予定
  • できれば契約期間に縛りなしが良い

上記の年間消費電力2500kWhは、サンアントニオ滞在時の平均から考えました。

灼熱のサンアントニオでは断熱構造もそこまで良くないアパートで、夏場はかなりエアコンを使い2500kWh程度。

灼熱のサンアントニオでは断熱構造もそこまで良くないアパートで、夏場はかなりエアコンを使い2500kWh程度。またフィンランドで住むアパートは地区ごとに暖房だったり建物ごとのセントラルヒーティングだったりで、各戸が暖房費を負担しません。

以上から、フィンランドでも大人2人のアパート暮らしなら2500kw/年間あれば十分だろうという推測です。

また今回は、比較サイトenergiavirastoを元に調べてみました。

ユヴァスキュラで使える電力会社はユヴァスキュラ大学のページにも2つ記載がありますが、実際はもっとあるのです。ただ、本記事ですべての電力会社とそのプランを分析するわけにはいかないので、いくつか絞った状態でこの記事は執筆します。

energiavirasto で上述した条件で検索したところ、良さそうなものは3つに絞れました。

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Imatran

Imatran Seudun Sähikoでは、契約を結ぶ場合、初期費用として10€必要、また紙でレシートもらうならを出す場合は3€/月必要。

電力料金を概算すると、

  • 12か月契約の再生エネルギー…5.99cent/kWh、基本料金0…12.5€/月、年間149€
  • 24か月契約の再生エネルギー…5.69cent/kWh、基本料金0…12€/月、年間142€

※これらに、電力の運搬費用と税金を加えるのを忘れずに!

デメリットは、契約が最低1年からという点。途中で電力会社を変更したいとき困るね。

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Kokkolan Energia

Kikkolan Energiaは英語サイトが無いので、Google翻訳でサイトを変換してみてみましょう。これによると、再生エネルギーの契約は、ConfireousとPowerが該当します。

電力料金を概算すると、

  • Confireous…カーボン・ニュートラル、2年縛り、5.15cent/kWh、基本料金1€/月…12€/月、年間144€
  • Power…契約をやめるのが簡単そう、100%水力、6.13cent/kWh、基本料金0€/月…13€/月、年間156€

デメリットは特にないかな。

契約をやめやすい(縛りのない)タイプが年156€なのは他よりも安いかと思います。

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Helen

Helenも電力源と料金の一覧ページがあります。

2年契約の縛りがある再生エネルギー電力は5.59cent/kWh、縛りのない再生エネルギー電力は7.40~7.90cent/kWh。

電力料金を概算すると、

  • 2年契約の水力発電…5.59cent/kWh、基本料金3.84€/月…15.44€/月程度、年間185€
  • 縛りのない7.40~7.90cent/kWh、基本料金3.84€/月…18.84€~20.34€/月程度、年間226€~244€

※これらに、電力の運搬費用と税金を加えるのを忘れずに!

また上記の契約とは別に、Helenには住宅保険と合体した電気契約があります。

この契約は、電力は使い放題で、月額29€程度(年間336€)で固定。ちょっと高めですが、毎月使用料によって上下しないのは安心でもあります。住宅保険はどれも10€前後だったはずなので、住宅保険も探している人は検討の価値あり。

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結論:我が家はまずはKokkolan Energiaかな?

色々調べてみてわかったのは、契約期間に縛りがあるものは安いし、縛りがないものは高め。またかなりの電力会社が環境にダメージの少ない電力を提供しているんです。

我が家の場合は、Kokkolan EnergiaとHelenで迷ってました。

まずはKokkolan Energiaで契約し、実際1年住んでみた場合の電力使用量と料金を計測してみようと思います。というのも、入ろうと思ってる住宅保険が約10€/月(年間117€)なのです。で、実際に電力を使用してみて2500kWhをお幅に上回り、保険と電気料金を合わせた金額がHelenの住宅保険込みの定額29€の方を上回る場合、Helenの方がお得だということなので、乗り換えようかと。

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おわりにーフィンランドの電力会社の多さ、再生エネルギーの身近さに驚く

サンアントニオでもフランスでも、フィンランド程に電力会社を比較検討する機会がなかったので、正直フィンランドの電力会社と提供されている電力の種類のバリエーションに驚きを隠せません。

それに環境に配慮した再生エネルギーって、こんなに身近にだったんですね。本当はそれぞれの電力源のメリットやデメリットも考えたかったんですけど(例えば、発電所の建設に際してどの程度環境に影響があるのか?とか…)、もう既にHPが0…。

一つ一つ調べていた夫曰く「選択肢が多すぎて、正直今までの引越しの中で一番しんどい…」とのこと。私もこの記事を書きながら情報量の多さにクラクラしてます…。

という訳で、せっかく自由に契約を辞められる電力会社に決めたので、機会があれば今後も環境とエネルギーについて検討してみようと思います!

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