ユヴァスキュラからタリンに行ったらスウェーデンに行きたくなった話
2023年3月20日先日、結婚記念日でして、フィンランドから近いエストニアはタリンに行ってきました。
「中世の街並み」「おとぎ話のような街」とタリンは評されるように、実際かわいらしい街なのです。
しかし、私の好みではなかった…。
私がタリンにがっかりしているということは、もしかして私のような人はほかにもいるかもしれない?
ということで、今回の記事では、あなたがタリンの街に恋できない可能性を共有しつつ、「それでもタリンはここが良い!」という点を共有したいと思います!
Contents
タリンは「中世の街」と言うけれど、ロマネスク建築好きからすると…
帰宅した今思い起こせば、私のフィルターを通したからこそのタリンへの不満があるように思います。
それは主に2つ。
1.欧州に旅行慣れしてる人はタリンの街並みは小規模で感動がない。
タリンは前評判通り、可愛い街でした。古い世俗建築がパステルカラーに塗られ、きっと写真好きな人は良い撮影スポットになりるでしょう。
しかし、私の印象としては街の規模がとても小さい。さらに街全体がすべて丸っと保存されているわけではない。つまり、街の壁や塔が残っているけれど、そういう史跡は街にまばらに点在し、必ずしも壁の内側が全体的に中世っぽい雰囲気というわけではないのです。
さらに「中世の街」と聞くと、ヨーロッパのほかの街と比較してしまうのです。
私の場合はカルカソンヌとか、街と言っていいのかわかりませんがモンサンミッシェルとか、そういうテーマパーク的に整った中世の街だったり、ストラスブールのあの木造の建物のある風景を期待してしまうと、タリンはそこまでの密度がないように感じてしまうのです。
2. 中世建築はあれどロマネスクの宗教建築はない
タリンには中世建築がありますが、基本的にはゴシック建築から描写がされていることが多いです。例えばこちらの記事とか(https://www.visittallinn.ee/eng/visitor/ideas-tips/tips-and-guides/architecture-in-tallinn)。
つまり、私が好きなロマネスク建築はそんなになさそう。見た感じもなさそうなんですね。
【画像】
ギリギリで食べられそうなのは教会堂の入り口。
でもですねぇ、なんかねぇ、世俗建築含めて全体的に簡素というか、貧しいというか、悲しい感じがするんですよね。逆にこの感じに好奇心を刺激されるなら面白い街なんでしょうねぇ。
エストニアはタリンの食事もチョコレートもお酒も美味しかったよ!
中世の街並みということで期待していたからこそ、過度に期待が外れてしまったんだけれど、それでもタリンは良いなぁと思ったことがいくつもあるので、口直しにシェアしたいです!
1. レストランは超観光地だったけど最高だった。
「タリンはご飯がおいしいらしい」という前評判はぶっちゃけ本当だったと思うのです!いや、一か所しか行ってないけど!
でも観光客向けのレストランでも美味しかったし、なによりコスパが良い!!!
内装が超中世、トイレもなんかギリギリまで現代文明をそぎ落とし、店員さんも中世なコスチューム、メニューも中世ゴシックの時祷書みたいでめっちゃ読みづらいし、ビールジョッキもまるでアニメで見たギルドの食堂のやつだし。
そんな中、音楽の生演奏があるのに、この価格帯でよいのか。フィンランドで外食費用の基準がバグったのか私。
タリンでどこ行くか迷ったら、このレストランに行きましょう。楽しいですよ!
2. チョコレートもすごくおいしかった。
チョコレート、期待以上に美味しかったです。
見た目がごついけれど、味は何層にも深くて香りもよかった。この感じはねぇ、ショコラティエのないユヴァスキュラ在住民にとっては幸せの塊です。
フィンランドも南の大都市だとチョコ屋があるんですけど、ユヴァスキュラだと工場生産の大手メーカーのチョコしか手に入らないから、ほんっとタリンのチョコレートはありがたい。
3. ホテルのバーで飲んでもお酒が安かった。
噂には聞いてたけれど、タリンのお酒やっすいですね!
大きなタリンのラム酒を買ったんですけど、それが20ユーロくらいかな。甘いの。
バーで飲んでも安かった印象があるんですけど、でも同じ銘柄比較してないから正確なことは分からんのです。でもフィンランドだともうちょっとすると思うん。
3. 民芸品のお土産も可愛くて安い。
幼馴染ちゃんにお土産を買おうと思って色々見てたんですけど、お土産品も多分フィンランドより安いんじゃないかなぁ。
しかもね、可愛いのね。織物の雑貨とか、ルームシューズによさそうな刺しゅう入りの靴とか、素敵でした。日常雑貨がカラフルだと生活が楽しくなるので良いなぁ、と。
おわりにーロマネスクの教会堂建築の北限を調べたらスウェーデンにあるやんか
何度も言うけれど、私はロマネスク様式の宗教建築が好きなのね。ロマネスクがむしろ旅行の主食という感じで、おいしい建築に対面するためには一人で山にも登るの。
その点、タリンは確かに中世は多く残っているけれど、私の主食となるべきロマネスクがなくて不満足。しかも中世の町とはいえ、カルカソンヌをすでに見てる私にとっては、どうしても密度が低いように感じてしまう。こじんまりとした控えめな印象。
でも今回の旅ではっきりしたのは、私には旅の目的が必要だということ。そしてその目的とはロマネスク建築なのね。ロマネスク建築を見るために各地を訪問し、現地で情報を得られるのであれば、かなりのハードスケジュールもこなせるし、山も登れる。
じゃあ、最寄りのロマネスク建築はどこにあるの?北欧にはロマネスクは来ていなかったの?
と探してみたら、隣国スウェーデンにあるじゃない!次の北欧旅行は、このスウェーデンの教会堂に行こうと思います。