「日本との強いつながりって何?!」日本人の配偶者である日本在住ヨーロッパ人が在日アメリカ大使館でビザを申請する
2018年12月25日アメリカ国籍を持つ人と結婚してアメリカに渡るというケースは良くあると思います。
しかし、アメリカ国籍を持っていない日本在住の外国人と一緒にアメリカに渡るというケースについては、ネットの海を泳いでもなかなか経験者の記事が出現しません。
アメリカ人ではない外国人との国際結婚で、アメリカに引っ越すというシチュエーションは結構ニッチなケースみたいなんですよね。私もビザ準備中に本当にどうすればいいのかわからなくて、でも検索してもなかなか同じような事例が出てこなくて不安でした。
という訳で今回は、同じように不安に思うかもしれないアメリカ国籍のない外国人との国際結婚で、なぜかアメリカに渡るという人に向けての私の経験の記録です。
また基本的にこのブログでは国際結婚に関連することは記事にしない方針なのですが、ビザに関しては例外的に記事にします。というのも、ビザの話は夫との私生活を赤裸々に描くわけではないので当ブログの方針に合っていますし、多分読者の皆さんみんな困ってることだと思うので!
Contents
そもそも、日本に住むヨーロッパ人と日本人の夫婦は、日本でアメリカのビザを申請できるのか?申請して思ったポイント
日本に住むヨーロッパ人と日本人の夫婦は、日本でアメリカのビザを申請できるのか?
結論を言うと、できます!
まず大使館の情報では、
「日本に合法的に居住している方は、日本で申請する事が可能です」
参考URLhttp://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-gen-faq.asp#qlistgen5
とあります。
しかし、申請しても受理されるかといわれると、話は別です。
アメリカの非移民ビザ、一般的な却下の理由
アメリカの非移民ビザを申請して却下される場合は多くの場合下記の条件が満たされていないからのようです。
「非移民ビザ不許可の多くは、米国移民国籍法214条b項に基づき却下されています。
214(b)とは: 全ての外国人は、ビザ申請時に、米国領事に対して、非移民としての資格があることを納得させるだけの十分な証明がなされるまで、移民の意志があると仮定される。」
参考URL:アメリカ大使館
つまり言い換えるなら、
「申請者は、米国での短期滞在が終了した後に米国を離れるための強い要因となる米国外とのつながりを保持している証明として、そのような居住地が存在することを立証する必要があります。」
参考URLアメリカ大使館
ということになります。
でも、日本で日本人が申請するならともかく、外国人が申請する場合、何をもって「強いつながり」としてみなされるのか?
多分この「日本との強いつながり」が重要なんだと思います。
管理人考:アメリカのビザが在日外国人でも受理されるポイント
大使館のHPにも「アメリカで移民にならないこと」についてちらほらと書いてあり、これが非移民ビザの申請において重要であることはわかりました。
では、ビザの期間が終わったら、自国かどこかに帰ることが保証されていること、言い換えるなら申請国に強いつながりがあること、これを、日本に住む欧州人(非アメリカ人)と日本人のカップルについて考えるとどうなるでしょうか。
管理人が考えた「日本との強いつながり」
あくまでも、大使館の人間ではない一個人が、「もしかしたら…」と憶測しているだけなのですが、私たちの状況から以下のようなことが考えられると思います。
・日本人と結婚していること。
・数年は日本に住んで、日本で働いて、日本に住んでる人の連絡先などを知っていた方がいいのかもしれない(申請時にフォームに記載するし)
・日本人と結婚直後ではなく、結婚して既に数年は日本=申請国に滞在して生活している実績がある。
私たちの場合、夫は日本の研究機関に所属して数年過ごしていましたし、その間に私と結婚しており、ビザ申請時には婚姻関係は2年は過ぎていたと思います。
「日本人と結婚して数年、しかも日本の組織に所属して数年」という状況は、日本というアメリカ以外の国との強い結びつきとして考えられ、それゆえに「アメリカで移民になる気はない」という風に認識されるのかもしれません。
ヨーロッパ人が日本でアメリカのビザ申請を行う前にやった方が良い事
いろいろ述べる前に大前提として、このブログは個人ブログなので、アメリカ大使館とは全く関係がなく、公式見解ではありません。
ビザ取得についてのすべての可否は申請する大使館だったりそれを請け負う公的な機関が行うことで、大使がダメって言ったらだめです。
何度も言いますが、以下に記すことは、あくまでも私たちの場合というケースワークとしてとらえてくださいね。
アメリカのビザ申請前にやった方が良いこと①パスポートの更新!
大使館情報によると、ビザの滞在年数+6か月のパスポートの残期間が必要みたいなんですよね。
ビザ申請時に必要な書類の作成をアメリカの受け入れ機関で作成してもらうのですが、その際にパスポートのコピーが必要です。
パスポートは更新するとパスポート番号が変更されます。
となると、書類作成の前にパスポートを更新する必要が出てきます(書類と申請時のパスポート番号が違うとややこしそうな気がしますので)。
ですので、渡航が決まったら、できるだけ早くパスポートを更新しましょう。
パスポート更新しなくても良いかも??
しかしパスポートの更新は、もしかしたら必須ではないのかも?とも思います。
実は夫のパスポート、ビザの年数+残存期間6か月には足りなかったんです。
ただ、公式な情報ではパスポートの期間にビザの年数+6か月の期間が残っている必要がありますし、領事がどう判断するかによるのかもです。
ビザ申請時になるべく不安を残さないようにするためにも、ぜひパスポートは早めに新しくしましょう。
アメリカのビザ申請前にやった方が良いこと②在日外国人の在留カードの更新!
在日外国人がアメリカのビザを日本で申請する場合、できれば在留カードは更新しておいた方がよさそうです。
これも公式では絶対に必須!とまで強く書いてはいないのです。
※英語版でも「できることなら」というニュアンス。
ですが、コールセンターに問い合わせしたところ
「アメリカに入国する人がビザの期間が終了すればアメリカ国外へ退去し、移民にならないということを主張しなければならない。基本的には申請国へ帰国する場合が大半なので、申請国との密接な結びつきを主張する必要があり、そうすると日本に居住しているという証明である在留カードは必要と考えられる。しかし実際に判断するのは領事なので、領事がどのように判断するか」
とのことでした。
なので念には念をということで、もし面接時に在留カードが有効ではないようなら、早めに更新したほうが無難でしょう。
おわりー在日外国人(ヨーロッパ人)も日本で米国ビザを取得できる!
以上、欧州人と国際結婚した日本人が、アメリカビザ取得の際に困った「日本との強いつながり」についてのまとめでした!
ホントにしつこく言いますが、あくまでも、一個人が、「ああでもない」「いや、こうかな?」と憶測と推測を重ねた記事です。
似たような条件でも、各々の状況によっては却下されることもありうるのがビザです。
ですので、こういう感じでビザ取得に成功した人がいるのだな、という一つの事例としていただければ幸いです。
2020年10月のサンアントニオ空港(TX)とアトランタ空港の様子はこちら!
アメリカでフランスの配偶者ビザを入手した記録
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当ブログは2020年まで滞在していたアメリカ南部の町サンアントニオの観光情報や

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