【2020年10月コロナ禍】アメリカからフランスへの入国記【配偶者ビザで】
2020年11月1日本記事では、新型コロナウイルスが猛威を振るうアメリカから、第二波の感染者数もすさまじいフランスへと渡航した際の記録です。
実際に私が体験したこと、渡航のコロナ検査、アメリカ(アトランタ空港とサンアントニオ空港)とフランスの空港の様子を記しています。
目次を付けているので気になるところからご覧ください。
アメリカからフランスにわたる人の参考になれば幸いです。
Contents
サンアントニオ空港でチェックイン時に大変なことが起こった話。
まずは10月20日朝に起こった大変な事をお話しします。Twitterでつぶやいた「たいへんなこと」についてです。
結論をいうと、飛行機に乗れませんでした~!!!!
10月20日の朝、サンアントニオ発アトランタ行に乗れなかったのです!
おかげで空港の近くに1泊することになるし、色々と不安だし、踏んだり蹴ったりでした。
フランスは現在、EU外の一部の国から来る人に対して、搭乗の前の72時間前以降に行われたPCRテストで得られた陰性の検査結果の提示を義務付けています。例えば、火曜日の20時に国際線で出発する場合の場合、土曜日の20時以降にテストを受け、国際線の出発の前に検査結果を得、それが陰性であれば飛行機に乗れます。
ただし検査体制や出発する曜日などによって必ずしも72時間前に受けた検査結果を搭乗前に得られることは保証されていません。受けたい曜日が日曜日なら検査できなかったり、できたとしても日数が余分にかかることも考えられます。
なので万が一検査結果が届かなかった場合に備えて、フランス政府はアメリカからのフランスに帰る人は管轄の大使館・領事館から「exemption」を発行してもらい、それをもって陰性の検査結果に替えるという措置を取っています。
つまり、72時間前にPCR検査をしたけど搭乗前に陰性結果が得られない~って場合でも、大使館・領事館からの書類があればフランス行きの飛行機に乗れるよ!という訳ですね。この場合CDG到着後に検査したり7日間の隔離が必要だったり、色々あるんですけど、一応母国には帰れる。
このexemptionに関連する情報は、在米フランス公館のサイトやフランス外務省のサイトなどの仏政府系のサイトに加えて、エールフランスやデルタのサイトにも記載があります(デルタのサイトにはちょっと違うニュアンスで記載)。この処置はアメリカ向けなので、他の国はどういう感じなのかわかりません。
私達はデルタとエールフランスの共同運航便で、サンアントニオからアトランタを経由してパリに行きます。もちろん事前にテストPCRを受けていましたが、土日に検査をすることになるのでおそらく検査結果は遅れてくるだろうと予想していました。なのでヒューストン領事館にも事前に連絡をして出発前には書類を手元に用意していました。
で、領事館の書類、デルタから拒否られましたんwwwwww
搭乗以前にサンアントニオからのチェックインの時にはじかれたんですわ。フランス政府側がやってる規制に対してのフランス政府側が認めてる例外的措置なのに、デルタに拒否られるなんて!
航空券はエールフランスとデルタの共同運航のやつで、サンアントニオのチェックインカウンターはデルタだったんですが、デルタでは領事館の書類をもって陰性証明とするという手続き自体がシステム的に不可能(実際そう言われた)、だそうです。
チェックインカウンターのデルタの職員さん達は全く悪くないんですよ!
端末の画面上にフランス側が認めている例外を認めるような選択が表示されないんです、まじで、システム的に。
具体的に言うと、手続きを行う画面上に、「PCR検査結果…OK/NO」という選択ししかなく、NOを選択した場合に書類があるとかのオプションがでてこない。検査結果は手元にないのでYESは選択できない(おじさん嘘つきになっちゃうもんね)。
凄い何度もマニュアルを確認したりしてもらったんですが、残念ながらフランス政府が認めている例外措置をデルタのチェックインカウンターでは取ることができなかったのです。チェックインできないなら飛行機乗れないね!
ちなみにエールフランスは、「え?書類を拒否るとかうちではしないんだけど…」だそうです。領事館にも連絡しましたが「いや、その書類で陰性証明の代わりになるんやけど…」だそうです。フランス側は戸惑いを隠せないって感じでした。
デルタ全体のシステムがあれなのか、サンアントニオ国際空港の規模が小さすぎてどうこうっていう問題なのかわからんですけどね。乗れませんでしたね。
ただ私達にも落ち度があって。
「国際線」についての誤解してたんです。私達、アトランタ-パリ間が国際線だと思ってたので、サンアントニオではなくアトランタからの搭乗時間(20時)までに検査結果が出ればOKだと思ってたんです。でも国内で乗り換えがあったとしても1つのチケットとして購入してる場合、国内の出発地から国際線扱いになるんですね!しらんかった!
で、この誤解、つまり「アトランタ20時から国際線に搭乗する」に加えて、サンアントニオ市内の検査場の都合で、土曜日の20時にコロナウイルスの検査できるところがなかったんですよね。それで、翌日曜日の朝に受けよう!ということになったわけです。
なので、もし国際線について誤解せず、サンアントニオの搭乗時間に間に合うように土曜日の朝に検査を受けていたら、デルタが例外を認めない謎システムであったとしても、問題なく乗れたかもしれない。(とはいえ、CVS曰く「土日に検査したら平日に検査するよりも結果が出るのに日数がかかる(平日は2~3日、土日だと3~5日)」て言われたので、仮に土曜日の朝に受けたとしても間に合うかどうかもわからんのですけど…)
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でもさー、以上のような誤解が私たち側にあったとしてもですよ、領事館からの書類があれば乗れるはずだったんですよ(何度もここに戻ってくる…)。
コロナ禍での国際線と入国に関して、情報が統一されて伝わってないし、それもルールの変更が早くて実際に働く人まで伝わってない気がします。
というのも、例えば、10月頃はフランス外務省はアメリカからの入国者に対するコロナ検査を唾液による簡易検査も認める記述があったり、在ロサンゼルスフランス領事館もPCR検査に限定してなかったりするのに、在ヒューストン領事館は絶対にPCR限定と、フランス側でも細々ということがわかってるんですよね。場所によるのかもしれないですけど、例えば出発地はサンアントニオで、LAX経由でCDGとかだったら、どのコロナ検査受けるべきでしょうかねぇ。
コロナ禍でアメリカからフランスへ渡航前の検査と例外措置(l’attestation d’exemption)
搭乗前に新型コロナウイルスの検査!
アメリカからフランスに行く人は、飛行機に乗る前にはコロナウイルスのテストで陰性の結果を得る必要があります。
原則、72時間前から飛行機に乗る前までに新型コロナ検査を受けて、チェックイン時または搭乗前までに受け取った結果が陰性であれば飛行機に乗ることができます。つまり検査結果を遅くとも72時間以内で得る必要があります。
PCR以外でも有効?
私達が出発した10月20日頃までは、新型コロナウイルスの検査はPCRだけだとヒューストン領事館から教えられましたが、10月26日のヒューストン領事館の情報によると、他の検査方法でも受け入れられる可能性(下のスクショ参考)があります。
地域を管轄しているフランス大使館・領事館や、利用する航空会社(共同運航便なら複数の航空会社)に問い合わせるなどして、必ず最新の情報を入手してください。
搭乗前に検査結果が届かない場合のl’attestation d’exemption
アメリカからフランスに渡航する人のうち、上記のように検査を受けたにもかかわらず、搭乗前に検査結果が届かない場合もあるでしょう。サンアントニオ市の場合ですと10月に入ってやっと症状のない人向けのテストが市に再度解放されましたが、私達が受けた時期では限定的な日程でしかテストを実施していませんでした。
このように頑張って検査を受けたにもかかわらず検査結果が来ない場合、管轄の領事館にl’attestation d’exemptionという文書作成を依頼することで、搭乗が許可される場合があります。参照はヒューストン領事館のこちらのページ。
しかし上述したように、私達はデルタ航空にチェックイン時点で拒否されましたので、航空会社によっては例外が認められない可能性もあります。
正直、この例外措置に関連して事前にできることと言えば、航空会社に直接問い合わせること、出発の数日前にチェックインカウンターに出向いて問い合わせることくらいしか思いつかないので、同じようにアメリカからフランスに渡航する人の幸運を祈るばかりです…。念のために数日余分に宿泊することも想定しておいた方が良いかも…。
コロナ禍におけるアメリカの空港(アトランタ&サンアントニオ)の様子
サンアントニオ国際空港
サンアントニオ空港は比較的通常通りといった感じでした。各所にアルコール消毒のディストリビューターがあり、チェックインカウンターにはアクリル板がましたが、人の数はいつもと変わらず。
飲食店はLocal Coffeeとその隣の一軒が営業していました。営業してないかな、と思ったんですが開いてましたね。良かった。ここのコーヒー、すごく好きなんですがコロナで倒産しなくてほんとに良かった…。
関連記事:
アトランタ空港の様子
アトランタ空港は予想以上の人の多さでした。特にサンアントニオ発の飛行機が到着したコンコースBはコロナを忘れたような雰囲気。
一方、国際線のコンコースFはコンコースBより人が少なく、ガランと寂しい雰囲気(でも人が少ないので感染対策としては安心、という感じ)。
両替所は営業していないけど、お土産&軽食を変えるお店1件と、チャイニーズ1件は営業中なので、トランジットの待ち時間に飢えて死にそう、ということにはならない感じ。
これはコンコースFで食べた中華。アメリカの中華ってちょっと甘口なんでしょうか…。
アトランタ空港で2回目のチェックインがあるよ~
出発地の空港だけではなく、乗継地のアトランタ空港でもチェックインがありました。
陰性証明とチケットを見せて、チケットに緑のマークがされます。
コロナ禍におけるエールフランス機内の様子と機内食とパリCDG空港の様子
パリ行のエールフランス機内
コロナだけど機内食、出ます。夕食&朝食どちらも1種類しかなく食事は選べませんでした。
特に不味くも無く、夕食は普通の機内食。温かい食事のありがたさよ…。
朝食はとても簡素化されていました。紙バックに軽食が入ってます。
フライトアテンダントの皆さんは、お客が少ないからかとてもにこやかでフレンドリーな対応でした。ちょいちょい話に来てくれたり、私がワイン飲もうかと思ってたら「シャンパンもあるよ!」とすすめてくれたり。お言葉に甘えて両方飲みました。多分ビジネスとかファーストで開けた残りだと思います。
パリCGD空港
お客さんよりも空港職員がとにかく多い印象でした。
いたるところに黄色いベストを着た人がいたるところに立っており、パスポートとコロナ検査の陰性証明書を確認していました。
陰性証明少を確認するとパスポートにシールを張ってもらえます。このシールをいたるところで確認されます。
荷物を受け取る場所付近のトイレ、SIMカード等を売ってる売店、ATMなど、空港側は多くのものが営業していませんでした。
おわりに―コロナ禍での移動は大変、リヨンPart-Dieu駅でも大変だった。
1日遅れでフランスに入り、やっと着いた~!とほっとしたのもつかの間…
10月21日、パリCDG空港からTGV(新幹線みたいな電車)でリヨンPart-Dieu駅で乗り換えてAix-les-Bainsに移動するつもりだったんですけど、リヨンでテロ未遂みたいなもの(なんといえばいいのか)に遭遇してしまって。
警察が3人くらい?駆け足で入ってきて、突然「避難しろ~!」って叫ばれて、必死で走って駅から出ました。写真はその時の図。
コロナも大変だし(2020年10月28日に2回目のロックダウンがアナウンス)、一部の過激な人々の動きもあるし(2020年10月29日ニースで事件が)、はやく落ち着きたいんですけど、特に過激派の問題は根が深いので何とも…。
関連記事:フランス入国後、義理の家族とも大変だった話(2020年、厄年だったかな)
2020年の最初の頃は、こんなに大変なことになるなんて思ってなかったよね、というのがわかる2020年2月から3月までのアメリカはテキサス州サンアントニオのコロナ禍の記録はこちら。