【ユヴァスキュラ生活】湖面は歩けるほどなのに、ダウンタウンには雪がなかった12月初頭
2021年12月6日フィンランドへ向けて出発する前のあなたが気になる事の一つに、北欧の冬の厳しさがあると思います。
例えばこんなこと、気になりませんか?
- どれくらい寒いのか
- 交通機関は普通に動いているのか
- 徒歩や自転車でも移動できるレベルなのか
- 服装や防寒対策は何が必要なのか
という訳で本記事では、2021年11月末から12月初頭のフィンランド中部ユヴァスキュラの街で、フィンランドの冬生活についてシェアしたいと思います。
私は雪になれてないけれど、でも意外と大丈夫だよ!
10月の時点では戦々恐々としていたけれど!
Contents
ユヴァスキュラのダウンタウンのごく中心部には雪が無い!
ダウンタウンの超中心部、目抜き通りは全然雪が無いのです!なぜ!
さすがにパンプスでは無理だろうけど、靴底にほとんど突起が無いショートブーツでも全然問題なかったです。ダウンタウンの超中心部に住む人なら靴にはそこまでこだわらなくても大丈夫かも。
でもこの中心部からちょっとでも離れると突然雪が増えます。
軽く10cmは積もってるので、特に市街地に住まないぞという人は雪用というか防水&滑りにくい靴がぜったいおすすめです。こういう状況では普通の靴底のものは、地面の状態によっては危ないですね。
ちなみに公共バスは動いてます!全然普通に動いてて感動するレベル。絶対に路面凍結してるでしょって日でも、ユヴァスキュラのバスはほぼ遅れなしなので、雪や寒さになれていない人はバスで移動するのもありですよね。
ユヴァスキュラで氷点下2ケタ生活を初体験してわかったこと
あなたが暖かい地域の出身なら、「氷点下の世界って、実際生活しててどうなの?」と気になると思うのです。
私も氷点下2ケタなんて、今までの人生でなかなか体験した記憶がなく、フィンランドに住むまで氷点下2ケタでの生活がどういったものなのか、わからないだけに身構えていました。
フィンランドの室内は氷点下2ケタでも暖かいので安心してほしい
フィンランドのマンション・アパートは、氷点下2ケタな日々でも暖かいです。裸足にTシャツで過ごせん事ものないくらい、暖かい。
加えてアパートの暖房費や水道代は家賃に含まれている場合が多いようなので、そういう場合は室内の温水式ヒーター代や蛇口をひねって出るお湯の湯沸かし代も含まれます。
「極寒のフィンランドで暖房のせいで電気代跳ね上がったらどうしよう…」という人も、ちょっと安心できそうですよね。
ただ室内が結構乾燥します。うちは寝るときに枕元に濡れたタオルを置いてる程度ですが、この時期、加湿器を購入する家庭も多いんだとか。乾燥に弱い方は対策した方が良さそうです。
氷点下10度前後で寒いと感じる原因は風
氷点下10度、寒いです。でも正直なところ、問題は気温ではないような?
そこそこ性能の良いコートにセーターを着て動いている分には、実はそれほど寒くないのです。家から一歩も出られないほどの寒さではなく、近所のスーパーに買い物に行く程度なら余裕。なので私のように、寒い地域になれていない人でも、怖がらなくて大丈夫ですよ!生きていける!
ではこの-10℃前後で何が寒いかというと、風なんですね。
気温それ自体が問題ではなく、時折吹くではなく冷たい風を受けるのがつらい。逆に言うと、風が全くなければ良いのです。
ですので、特に10月~11月頃に比較的軽めの防寒具を購入する際は、風を通さないウインドブレーカー機能のあるコートを検討してみましょう。
体感気温が-20℃になると寒さが冗談じゃなくなる
これを書いてる本日、-16℃&体感-20℃越えのなか散歩に行きましたが…厳しかった!!!
歩き始めて20分ほどは全然大丈夫だったんですが、30分過ぎたあたりで身体が冷え切ってしまい、生命の危機を感じましたね。フードから出た髪に霜が付き、雲った眼鏡はそのまま凍り、外気に触れた頬は感覚がなく、手袋をしていた手も寒くて動きが鈍くなる感じでした。寒すぎて機嫌が悪くなるくらい、本当に寒かった。
体感気温が-20℃の日に歩く・自転車に乗るとなると、とにかく外気に肌をさらさないようにするのがポイントかと思います。特に顔周辺を保護するものがあると楽かもしれません。
例えば、顔を覆う目出し帽的なもの。
ファー付きのフード。ファーが付いていると顔周辺の毛が凍るのを防げるそうです。あのファーは飾りではなかったのですね…。
手袋も厚手で断熱性の高いものを選ぶと良さそう。
こういったものはドイツAmazonでも購入できますが、PrismaやKなどの大型スーパーにも11月末頃から売っています。
私の場合一応、フランスのデカトロンで購入した雪用のハイカットスニーカー(厚底で裏がフカフカ)を履いていたし、薄手ですが高機能なコートを着ていたし、ズボンも裏起毛タイツで二重にしていたんですけど、それでも難しかったです。
兎に角、体感-20℃で20分以上外を歩くときは今の装備では足りないと実感しました。いやぁ、勉強になった。
ユヴァスキュラの冬の路面:徒歩と自転車
フランスだと、できるだけガッツリ除雪をしてアスファルト面を出しておこうとする傾向があると思うのですが、ここフィンランドはユヴァスキュラの場合は完全に雪や氷を取り除くことはしないようです。
歩行者や車の物理的障壁にならない程度の除雪。氷点下2ケタがデフォルトのフィンランドの冬では、完全に雪を取り除くのは難しいというか、コスパが悪いのかもしれませんね。
そして少し残った雪の上に滑り止めの砂利を敷くのです。この砂利がかなりいい仕事をしており、驚くほど滑らなくなるのです。
では砂利はどこにでも、あますとこなく撒かれているのかというと、そういうわけではなく、例えば歩道が狭すぎたり、工事中で除雪車が入れない場所には砂利がすくない(もしくは撒かれていない)のです。そういう路面は見事にツルツルなので、注意して歩きましょう。
路面の凍結と転倒で危ないのは、冬が始まった11月頃。雪もまだ積もらないうちは、もろに凍った路面の餌食になりがちです。その頃はまだ砂利も十分にまかれてないしで、歩くの怖かった記憶。
ですので、逆説的に言えば、冬が本格的に始まった11月末から12月頃の方が転倒する怖さは少ない気がします。
ところで、春先に山積みになった雪に小石が混ざっていたのを見たと思うのですが、あれは冬の転倒防止用の砂利だったわけですね!謎が解けた!
自転車は意外といける!
冬のユヴァスキュラでの自転車生活ですが、意外と乗れます。私も当初、自転車では滑ったり、雪が重くて進まないのでは?と思ったのですが、むしろ徒歩の方が滑りやすい印象です。
私の自転車はマウンテンバイクでタイヤも太目でしっかりしてるんですが、前述した11月頃の「ちょっと凍結ぎみ」な地面でも普通にこげました。
しかし毎日自転車で移動する場合は、タイヤを交換する方が良いかもしれません。
フィンランドの自転車には冬タイヤというのがあり、11月入ったら大型スーパー(Prismaなど)のスポーツ&自転車エリアに並びます。スタッズ付きのタイヤで、私が見た感じでは28インチは在庫がよくあるけど、26インチは無いことが多いようです。ネットでも購入できるので、自転車ヘビーユーザーは検討してみてください。
おわりにーフィンランド・ユヴァスキュラ、12月初頭には湖が雪原に
-2ケタの正解、意外と大丈夫かも?という記事いかがだったでしょうか。フィンランドやユヴァスキュラに転居する前の参考になれば幸いです。
ところで、上述の-20℃の散歩の日は湖も雪原の中に消えておりました!完全に凍った湖は雪に埋まっていたのです。
管理人は人生で初めて、凍った湖の上を歩くという体験をしました。いつもと少し違う景色が見れて不思議なワクワク感がありました。
10月末頃の湖の様子はこちらの記事に写真付きで記載しています。初秋のユヴァスキュラの様子と合わせて、ぜひご高覧ください。