ポルトガル旅行、回顧録 1 ‐リスボン①(2023年7月)
2023年10月28日記憶をたどればもはや懐かしさすら感じる今年の夏。
フィンランドのおへそユヴァスキュラから、ヨーロッパは西の端ポルトガルへと旅行に行きました。
おそらく一番古い動機はTRANSITというムック本でした。ヨーロッパの中でも辺境の地で、興味深い建築があって、なんだか料理もおいしそう…TRANSITの厚みのあるざらっとしたページとインクの匂いと一緒に、大学生のころの遠くに行きたくて、何者かになりたくて、自分への期待と蔑みであふれていた京都で、いつか行こうと航空券を予約する代わりに購入しました。
それと前後するのか何なのか、どこかで「レガレイラ宮殿」のことを知ったんですね。このブログでも後で触れるレガレイラ宮殿、あの異郷感、とにかく行ってみたかったのです。
そんなエモとエモで描かれた憧憬を携えた私のポルトガル旅行記です。
ポルトガル・リスボンリスの街の印象
リスボンの印象は、とにかく坂。坂と坂と、階段と、坂。
しかも結構な急こう配で、道が細くて、ごちゃごちゃしてる。美しく洗練された整った街というよりは、下町の雑然とした感じ。最近言った南といえばバルセロナが記憶にあるけれど、それよりもカオス度が高い印象。
高台に上ると見晴らしの良い場所が多くある。滑りやすい白い石畳はサンダルよりもスニーカーがいいなと思った。
海側には開けた場所があって道も新しいんだけど、内陸は丘がいくつか連なってる感じ。
リスボンの下町は場所は夜でもうるさい。私がエアビーで滞在してた場所だけに言えるのかもしれないけれど、リスボンの下町は真夜中でも誰かが騒いでたり、けんかしてたり、なんかやたらと賑やか。狭い街路に人間が多いし、なんかホームレスも多い気がする。フィンランドが極端に少ないのかもしれないけれど。でも人の肌と顔に多様性があって、アジア人でも周囲から浮かない感じがして意外と居心地は悪くない。
ところで、入り組んだ細い道が多い場所は風が通らないので暑い、日差しが強い。午後二時から四時くらいまでは死ぬほど暑いので屋内で休憩すべし。
リスボンで気に入ったレストラン
美味しかったレストランはUMA
すんごい美味しかった。海鮮雑炊一品でやってるハードボイルドなお店。
Googleマップで検索してたときにたまたま見つけたんだけど、韓国語のレビューがあったからかアジア人が多く来てて、もしかしたら有名なお店かもしれん。じいちゃんシェフが熱々の鍋でドカンと持ってきてくれるので全部平らげましょう。
一品のみで商売できるのすごいかっこよくない?
有名店Ponto Finalは要予約
Toshiさん( https://twitter.com/toshinori_abe )たちにTwitterで教えてもらったPonto final!
悪いことは言わないのでできれば予約しよう。私は猛者もとい無計画な人間なので予約なしで行ったらとてつもなく並んだ。なんと開店一時間前には行列ができているのだ。二か月前から予約すべし。
とはいえ、超絶な有名手は予約なしでも参戦可能、でもいい席が取れるとも限らないので、玉砕覚悟でどうぞ。
食事はめちゃんこ美味しかった。私はお魚(多分鯛)と蠣を食べたよ。夕暮れの空とワインと美味しいごはんをフォトジェニックなレストランで楽しめるなんて、わが人生も悪くないわ、と思ったね。また来れるように稼ごう…。
あと海に近いと笑えるぐらい塗れる可能性があるので、塩漬けになっても良い程度の服で行くといいかもしれない。ちなみに特にドレスコードがあるお店ではないよ。
朝ごはんはQuase Caféで食べた
巨大朝食セットが素敵であるのでおすすめ。あと店員のお姉さんがぶっきらぼうでカッコいいのでおすすめ。
なんかせまっこい路地にテラス席あって通行人に凝視されながら食べるのも面白いの。
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