【ユヴァスキュラにて】フィンランドで賃貸アパートを借りる方法
2021年6月12日フィンランドに入国したら、きっといつかは長期滞在するアパートに引っ越す時が来るでしょう…。
今回は、フィンランド中部の街ユヴァスキュラで賃貸アパートを契約してみた体験談を共有します。
ただし、私達と同じようなステータスではないと役立つ記事ではないかもしれません。
例えば、学生さんや、日本企業の駐在員さん、あるいはフィンランドに住んで数年のベテラン移民さん…これらの方々には、場合によっては必要書類などが異なるかもしれませんので、参考程度にご高覧ください。
Contents
フィンランドで初めてアパートを借りる準備(銀行と必要書類)
ユヴァスキュラはもちろん、フィンランドでアパートを借りるには、まず銀行アカウントの開設が必要です。そして銀行口座を開設するには、税務番号の入手が必要です。
つまり、アパートを借りるまでの大まかな手順は、
税務所で税務番号を入手→銀行口座開設→アパート契約
となります。
税務番号は、滞在する市の税務署で発行してもらいます。
その際に必要な書類は、仕事の契約書や予定されている給与が記載された書類。また以前、フィンランド以外の別の国で税金を納めていた&現在収めている場合は、その国の税務番号も用意していきましょう。フランスの場合は、セキュの番号でOKです。
税務番号をもって、今度は銀行に行きましょう。
銀行口座を開設したら、ネット銀行IDのアクティベートもしましょう。
アパート契約の際の身分の確認はこのネット銀行IDを経由して行われます。つまり契約書にサインする画面で、銀行IDによる身分証明へと画面が推移するのです。
銀行口座をどこで作るか迷っている人はぜひS-Pankkiも選択肢に入れてみてください!
実際にユヴァスキュラでアパートを探して契約してみた!
ユバスキュラでアパートを探す場合、アメリカや日本と大差なく、まずはネットで目星を付け、内覧の予約をします。
私たちはAvaraという不動産会社を利用しました。サイトは英語でも運営されているので、フィンランド語に不自由でも助かります。
1. 内覧予約の時点で、契約審査に関する書類を送付
この場合必要な書類は、ID、税務番号、給与についての書類です。
フィンランドに初めて滞在する場合、税金をいくら収めたのかがわかる書類(源泉徴収票みたいな)は用意できないと思います。不動産屋的にはこの書類で審査を判断するのが一般的なようですが、フィンランド1年生の我が家は書類を用意できませんでしたので、給与をいくら取得する予定なのかという契約書というか職場の証明書を提出し、審査を通りました。書類についての不明点は不動産会社に問い合わせると、意外とフレキシブルに対応してくれるようです。
2. 内覧してアパートを借りたい場合は契約
契約書はメールで送られてきます。他にも借りたいという競合者がいる場合はわかりませんが、私達は内覧をしたその日に契約書が送られてきました。
契約書を読んでサインしますが、この時は既に審査が終わっているので、ネット銀行のIDでログインすればOKです。
疑問:働いていない配偶者の契約は?
税務番号や市民登録が完了している場合は、収入が無い配偶者も内覧の時点で入力フォームに記載すればいいのですが、私の場合市民登録が未だ完了していないので、そういう場合は登録完了後に不動産会社に知らせれば良いとのことでした。
アパートを借りるにあたって気を付ける事
フィンランドの賃貸契約は、日本、アメリカ、フランスと経験した中でも一番ゆるかった印象なので、契約自体の難易度は低いと思います。
敢えて言うなら、屋内駐輪場の有無を確認すること。ユヴァスキュラの冬は厳しいので、自転車を屋外に停めているとすぐにダメになるようです。そして凍ってしまうと乗れない。
部屋自体については、バルコニーがガラスで覆われているか、各部屋にサウナがついているかなども気になるところですが、私個人的にはカーテン・レールがどういうシステムなのかを確認するのをお勧めします。
というのも、IKEAの安いカーテンを買いたい場合、対応しているレールが1種類しかない、という場合もあったので…。地味なポイントですが、白夜のあるユヴァスキュラ的にはすごーく重要です。
アパートに入居するには賃貸保険に自分で加入する!
フィンランドの賃貸住宅保険は、義務ではないのですが、強く推奨されるもののようです。不動産会社にもよるかとは思いますが、基本的には自分たちで探して加入します。
アパートの保険について一番最初に出てくる情報がユヴァスキュラ大学がまとめているこちらのページ>>More info on renting an apartment in Finland
こちらのページには4つの保険会社が記されています。
基本的には上記の保険会社は、見積もりの時点で個人情報が必要です。私たちは中程度の補償内容で年間の見積もりを出してみました。詳しくは各自見積もりを出してみてください。
Tapiola(lapiola)はS-Pankkiと提携しているそうで、S-Pankkiで銀行口座を作ったユーザーとしては検討の価値ありですね。でも156€で4つの中で一番高かったので却下。
関連記事:S-Pankkiで銀行口座を作る!
この中では、Ifが117€で最安。またサイトがわかりやすくて操作しやすかったです。私たちはIfに加入しました。その他2つはどちらも136€でした。
入居前に住ませておきたいもう一つの事といえば、電気の契約!長くなったので別記事にまとめています。ぜひご覧ください。
おわりにーユヴァスキュラの家賃価格はサンアントニオやアヌシ―より安いかも?
以上、アパートを借りる事前準備から、契約、賃貸アパートの保険についてでした。
ところで、ユヴァスキュラの家賃について、体感的にはフランスはアヌシーより断然安いように思います。ということは、パリよりもかなり安い。サンアントニオと比べても、やっぱりちょっと安い気がします(ただサンアントニオのアパートにはジムやプールがあった…)。
ダウンタウンはもちろんそこそこのお家賃ですが、ちょっと郊外に出ると500~600€の物件も多いのですよ、ユヴァスキュラ。ジム付き物件がメジャーではないのが残念ですが、サウナ付き物件はたくさんあるので、汗はサウナで長瀬!ってことでしょうね(笑)