【ユヴァスキュラ】一年間のフィンランド語学校に行ってみて
2023年6月25日TE‐Toimistoが主催する移民向け語学学校に一年間行ってみました。
この記事では、語学学校どんな感じなの?というのをメリット(楽しいこと)&デメリット(面倒くさいこと)を軸にまとめています。フィンランドに引っ越してきて、働こうかな?語学学校行こうかな?と思っている人の判断材料になれば幸いです。
TE‐Toimisto経由でフィンランド語学校行ってよかったこと
3回職場研修がある
語学を勉強しに行くんですけど、ただ座って勉強するだけではなく職場研修がプログラムに含まれています。
これがね、結構よいと思うの。行く前はビビってたけど、3回もやると 慣れるのね。緊張しなくなるし、度胸がつくというか、「できなくて当たり前」の精神を前提として努力できるというか。
あとコネクションが出来る。研修先でボスや同僚と知り合うと、仕事くれたりバイトできたりする。
社会保障からお金がもらえる
移民の統合プログラムに参加すると、社会保障から月々いくらかお金がもらえます。たぶん3年間。
で、さらに学校に行くと平日は食費や交通費として9€くらいもらえるので、このプログラムで学校に行くと多分700~800€前後はお金をいただけます。
私としてはこのフィンランドからもらえるお給料(と個人的に呼んでいる)は、私という個人の心理的&社会的自立につながっていると感じています。ずっと専業主婦であることが自分としてはしっくり来てなくて居心地が悪かったんだけど、最近ものの見方が変わったように感じるのね。それもこのお給料のおかげ。
先生の質が良かった
公共サービスの一つなので私立学校と比較して先生の質がどうの、という記事を見たことがありますが、ぶっちゃけそれは先生によります。ユヴァスキュラの私の先生はすごいいい先生でしたし。
進路や社会保障、労働などについてのフィンランドのシステムもわかる
語学学校がまるで高校のようで、すごいサポートが行き届いていると感じました。
先生はただの語学学校の先生ではなく、語学学校が終わった後の進路相談も行っています。二者面談が単元毎にあり、そこで語学学校が終わったら次は勉強しに行くのか、仕事をしに行くのか、いやむしろ何したらいいかわからんのだけど、みたいな悩みも話せます。
二者面談以外にも、フィンランドの社会のシステムだったり、労働環境の話だったり、学校のシステムだったり、そういう実社会についての知識も教えてくれます。
フィンランドの移民向け語学学校行ってみて面倒くさいこと
色々な人がいる、良くも悪くも合わない人間に出会う
私も移民、あなたも移民、クラスメイトの出身も色々です。ただでさえ様々な人間という生き物、語学学校では想像以上に自分の常識とは違う価値観で生きる人に出会うことになります。
価値観や意見や風習が違っても、「へぇ、そうなんだ」程度で流せる場合は良いのです。
問題は流せないとき。自分のとは異なる価値観や良しとしない行為の矛先が自分に向いたとき、どうします?ちゃんと整然と対話できます?
ちなみに私はできなかった。これは異文化交流的な問題かもしれないけれど、でもやっぱり個人の問題なんじゃないか、とも思えてきて、でも個人と文化って切り離せないから、なんてぐるぐる、ぐるぐる。
あとは、それぞれの母国の教育システムや、移民本人の向き不向きもあって、授業のペースが合わないこともあります。そういう時は頼むと別クラスに移動になることもあります。
フィンランド語が難しいゆえに時間が足りない、教科書終わらない
うちのクラスだけかもしれませんけど、二冊ある教科書、全部終わらんかったwww
おわりにーフィンランドで移民向け語学学校に行く際の気になるお金と事務手続き
フィンランドで移民向け語学学校に行くには、まずはTE‐Toimistoに連絡を取ります。
私はユヴァスキュラの事務所に行きました。身分証明書の類をもって行きましょう。あと事前に、警察署でフィンランドID作って、銀行アカウントも事前に作っとくほうがいいですよ。
事務所には書類の束が置いてあるので、各項目をひたすら埋めます。英語でOKです。
書き上げた書類とIDを持って、事務所にある窓口に行き、受付してもらいます。すると、数日から数週間待ってるとTE-toimistoから電話がかかってくるので、電話で面談します(もしかしたら今は対面での面談かも)。
で、職務経歴や学歴をまとめてくれます。
その後、語学学校に空きができ次第、招待状が届きます。
語学学校の費用は無料です!教科書代と、ノート一冊、鉛筆一本、消しゴム一個もいただけます。