混沌たるメキシコ・シティ空港から初めてのオールインクルーシブ【カンクン旅行記①】

混沌たるメキシコ・シティ空港から初めてのオールインクルーシブ【カンクン旅行記①】

2019年12月23日 0 投稿者: goldeneuglena

12月5日、早朝。濃霧立ち込める薄暗いサンアントニオから、バックパックを抱えた2人が常夏のカンクンへと飛び立った…。

 

 

霧のサンアントニオ

 

 

夏休みらしい夏休みも取らず、渡米以来テキサス州から出ることもなく過ごしていた我々にとって初めての大型休暇である。

 

今回カンクンを旅先に選んだ理由は、我が夫(フランス人)の家族と会うためだ。もう1年以上会っていない。義母とその旦那さんはフランスからメキシコ入りしており、既にマヤ文明の遺跡などを2週間かけて巡っていたところに我々夫婦も合流して数日一緒に過ごす。

 

さらにカナダでワーホリ中の義妹とその彼氏もバンクーバーからやってくる。義妹彼氏はフランス語話者ではないので、私もフランス語の非ネイティブとして仲間がいるようで心強い気がする。頑張って英語は話そう。

 

私は父を亡くして以来、「もっと交流すればよかったな」という思いが消えない。夫には同じような後悔をして欲しくないと勝手に思っている。

本当に縁起でもないけれど、でも別れの日は必ず来る。なので、わずかながら写真を撮るなどして、思い出作りに貢献できればと思い、出発した。

 

※※本記事はカンクン旅行記です。ほぼ日記です。※※

 




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メキシコ・シティ空港で洗礼を受ける。国際空港なのに、なぜこんなにもカオスなんだろう…

 

 

サンアントニオ空港

サンアントニオ空港から順調にチェックインして、メキシコ・シティ行きの便を待つ。

今回はインタージェット(Interjet)にお世話になる。メキシコのLCCで、アエロメヒコよりも若干口コミが良かったのだが、サンアントニオ空港に到着した時点で既に1時間の遅れの情報が!

 

 

インタージェット

 

さらに乗換地のメキシコ・シティ空港からの便も大幅に遅れていたのだ。当初は「まぁそういうこともあるよね」と鷹揚に構えてポケモンGOをしていた私も、さすがに笑った。

 

メキシコ・シティからカンクン行の便は、搭乗時刻が14時10分、出発時刻は15時。

だが実際に搭乗開始したのは15時であった。出発時刻が搭乗時刻になっている。これはメキシコ時間というのだろうか、それともインタージェット時間というのだろうか…。

 

まぁ無事に飛行機は離陸したし、我々はバカンスに来ているのだ、時間はいっぱいある。

 

 

メキシコ・シティ空港それ自体も、またカオスであった。

メキシコシティに乗り入れる国際線からの乗客は、入国審査を受けるために一度外に出てる必要がある。そして再度、身体・持ち物の検査をして国内線に乗り換える。つまり、国際線から入庫視した際の国内線への乗換の動線が確保されていないのだ。

 

加えて、入国審査から国内線への乗換は非常に歩く。一部に動く歩道があるのだが、ところどころ故障していて常に使える訳では無いし、しかもゲートへ行く通路がめちゃくちゃ滑るし、おそらくはこの床材のせいでバチバチに静電気がたまる。夫と手をつなごうとしすると、途端に静電気がバチバチ。痛いし、地味にストレスである。

 

マンゴー発射

しかも、Wi-Fiが非常に限定的なのだ。売店が多くある上層階にはGoogleのWi-Fiが飛んでいるが、その下の出発ゲート階にはWi-Fiがない。Wi-Fiがないのに、なぜかマンゴーのフレグランスを放出する謎機械がある。

 

芳香剤なのか蚊よけなのか正確なところは何なのかわからないけど、とにかく良い匂い。

電波ないけど、いい匂いはする。

 

 

 

 

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プエルト・モレロス(Pueruto Morelos)に計3泊、初オールインクルーシブ「Ocean Coral Turquesa」

 

便は遅れるし、メキシコシティの乗換は困難を極めたが、何とか無事カンクンに到着した我々。

辺りはすでに暗く、海は見えない。ガラスの自動ドアが開くと、むわっと湿度を感じた。それほど暑くはないけれど、空気にはしっとりとした重みがある。割と乾燥したサンアントニオになれた肌には、ああ違う国に来たのだなぁと感慨深かった。

タクシーはアメリカドルで約30ドル。空港オフィシャルのタクシーを使った。

 

前半の3泊は、カンクンから南に36㎞ほど下ったプエルト・モレロス(Pueruto Morelos)という村に宿泊する。初日はホテルが取れなかったとかでとりあえず民宿的なホテルに宿泊し、その後Ocean Coral Turquesaというオールインクルーシブ・ホテルに2泊する予定だ。この3泊は義母が負担してくれた。そもそも今回のカンクン周辺のバカンスは義母の「ホテル代出すから来ない?」の一言に端を発している。ありがたい、おかーさまさま。

 




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1日目&2日目;最初の宿、Hacienda Morelos

 

暗い道をタクシーでひた走る。最初の宿はHacienda Moerosという。Pueruto Morelosの中心地に位置しており、周辺にはレストランなども多い。

1つ目の宿

夫と2人タクシーで到着したちょうどその時、義母と旦那さんもバンで到着したところだった。なんて良いタイミングだろう!その後義妹と彼氏もやって来て、しばし再開の時間。

 

「久しぶり」って、強くハグしてくれた義家族に嬉しくなったりした。

 

 

日本的なコミュニケーションではあまりハグやキスなどはしないし、会えてうれしい気持ちを率直に伝えることも少ないような気がする(ご家庭にもよるとは思う)。

 

個人的には、どちらかというと義家族のようなスキンシップのある交流の方が安心する。私はあまり実家とうまく交流できていないので、やはりちょっとうらやましい気持ちにもなった。

 

 

2021年追記

2020年はこんな具合で楽しくやってた義母とその旦那。コロナ禍でフランスに帰国したらひどい目にあったので、人の性(サガ)は数日の旅行ではわからんのだな。詳しくはこちらの記事をみてくださいな。

外国で差別にあった人へ, 白人至上主義者の義理の家族と1か月住んで戦ったフランスでの実体験

 

 

 

 

Hacienda1

さてこのHacienda、目の前は白い砂浜のビーチである。部屋からの眺めも最高。

 

プエルトモエロスの海岸

人も少ないし、浜辺に海藻も少ない。喧騒を離れて過ごしたい人にはうってつけ、最高の環境である。

 

 

ただこのホテル、規模が小さすぎるのか、従業員が少ないのか、20時頃にチェックインしたさいは非常に混乱していた。またもカオス。

スタンドの部屋も、よくはない。60ドル程度のアメリカの宿といった印象で、よく言えばこざっぱりとしている。アメニティは石鹸とシャンプーのみ、歯磨きセットはない。

また私たちの部屋含めて、3部屋はバスルームで水漏れしていた。私たちは漏水の程度が低かったので同じ部屋に宿泊したが、別の人は部屋を変更して、さらに変更した部屋でも水漏れしていたそうだ。

 

一応は3つ星ホテルではあるが、どこかに口コミを書くなら★2つかな、と言ったところ。

 

 

翌日には次のホテルへ移動。迎えがくるらしいのだが、時間になれども来るはずのタクシーは来ない。

 

フランスの人々が口々に「メキシコは時間がルーズである」「この前だって云々」などとツアー中の文句を言っている。ストライキで都市機能がマヒするフランスも結構な国だと私は思うけれど、ストで遅れるのとそれ以外とでは話が別なのだろうし、こうやって口々に文句を言うのもコミュニケーションの方法なのかもしれない。何がどうであれ、義理の家族の面々はメキシコ的な時間の進み方や物事の進行には慣れていないようだった。

 

プエルトモエロス

タクシーは来るらしいけど時間がかかるとかで、諦めて海岸に出てみる。とても綺麗な海。

 




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2日目~4日目;初めてのオールインクルーシブ「Ocean Coral Turquesa」

 

水漏れの宿Haciendaからタクシーで、プエルト・モレロス滞在の本命、オールインクルーシブのOcean Coral Turquesaへ移動。

 

 

ここは兎に角、巨大だった。

巨大で両開きになるゲートにはセキュリティの人がおり、予約をチェックされる。物々しい。

 

コーラルのフロント

さらに車で進むと、広く開放的な空間のロビー。クリスマスツリーが海と太陽には不釣り合いな気がする。

 

 

部屋に入れるのは15時だけど、10時以降にホテルに到着すればチェックイン前でも遊べるらしい。

食事もできるし、プールもバーも使い放題。プールもなぜか4つある。アイスクリーム屋なんかもあって、まるでテーマパークのようなホテルだった。もちろんウォーターフロントである。

コーラルのプール

パリピとは程遠い性質の私はただただホテルの巨大さに圧倒されていた。

広すぎて何をすればいいのかわからない。ゆったり寝そべっていればいいのだろうけれど、色々な施設が使い放題なわけで…と思うと、貧乏性がむくむくと首をもたげる。

 

 

モヒート

「身の丈に合わないことをすると、こうなるのだな」なんて思いつつ、とりあえず何かアルコールを頼んでみたり、アイスクリームを食べたりした。

 

 

 

オールインクルーシブのホテルには、1dayパスという制度があるらしい。すべてのホテルに存在するかわからないのだが、このOcean Coral Turquesaにも、後述するカンクンのホテルにもあった。

 

 

義妹ちゃんと彼氏は隣のオールインクルーシブではないものの小洒落たホテルに泊まっていたので、1dayパスで合流することに。(正直、ホテルの規模やゆったり過ごせる雰囲気は義妹ちゃんの滞在していたホテルの方が好みであるのは義母にはいうまい…)

 

プール

しかし12月の夕方にもなると、さすがにプールでずっと遊ぶ!という訳にもいかない。プールの水は結構冷たかった。義実家の人々は元気にプールの中にあるバーではしゃいでいたが、寒さに強いのだろうか…

 




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Ocean Coral Turquesaの食事

リヴィエラマヤ

Ocean Coral Turquesaの食事は全体的に、まずくはないが「あれが美味しかったな!」と記憶できるようなものが特になかった。あ、写真のカクテルはかき氷みたいな味で美味しかった。

またオールインクルーシブなのでチップを渡さなくてもいいのだが、チップを渡すと裏メニュー的なものが出てきたりもする。なるほど。

 

1日目はイタリアンだったが、ここもまずくはない。しかし私が頼んだマグロはなんかどうもサーモンっぽい感じがしたのだが…いや、美味しかったけど….

イタリアン

 

またモノによっては若干量が少ないようで、夫と義妹彼氏は物足りない感じであった。2人とも豚肉のポレンタ添えを頼んだものの肉は焼きすぎ、ポレンタも蓮華に一すくい程度。

 

 

ただ、ホテル内にアイスクリーム屋や、焼き菓子なども扱っているコーヒーショップ、バーなど、レストラン以外にも複数の軽食をとれる場所がある。

 

 

 

猫

猫

猫

そういえば、猫さんたちがいた。可愛い。人間に興味はあるけど警戒している感じ。オールインクルーシブにお住まいだなんて、うらやましい猫さん達である。

 

 

旅行記②へ続く…

フランスの家族と過ごして考えた「日本っぽいもの」や国籍の話【カンクン旅行記②】

 

 

オールインクルーシブ3軒行ってみたレビュー記事はこちら:

リーズナブルなのに静かな雰囲気で食事が美味しいオールインクルーシブは?カンクン周辺で3軒行ってみた正直な感想

 

 

 

 

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