カンクン(Cancun)に移動、オールインクルーシブ「Oleo」と「Atlier」【カンクン旅行記③】
2020年1月4日フランスの家族と楽しく過ごしつつ色々考えたりして、漁村プエルト・モレロスで別れる。次に会えるのは来年の夏だろうか。
前回の記事はこちら:
Contents
カンクン(Cancun)に移動、リーズナブルなオールインクルーシブ「Oleo」
義理の家族とわかれ、カンクンへ。
タクシーでゲートから出る際に、義妹とすれ違った。
「妹~!」と夫がタクシーから呼ぶのが精一杯で、ちゃんとお別れできなかったのが悔やまれる。義妹も「それだけ?!」って混乱していた。
というのも、本当はハグしてビズしてお別れするはずなのだが、義妹と彼氏はこのホテルの宿泊者ではないのでゲート外で待つ必要があったし、我々のタクシーも止まってくれないし….という訳で車窓から手を振って叫ぶだけになってしまったのだ!
すまぬよ、義妹!
貧乏性の引きこもりここに極まれり。
さて、ここからはカンクンである。
カンクンでの3泊は自腹なので、リーズナブルな価格・美味しい食事・オールインクルーシブの3点に絞って真面目に検討したホテルである。ホテルの良し悪しについての詳細は別記事にまとめているのでご覧いただけると嬉しい。
上記の食事や価格を考慮した結果、カンクンではOleoというブティックホテルに宿泊することにした。フロントはこんな感じ。ソファー席に座ってチェックインするので、待ち時間からリラックスなバカンスは始まっている。
ガラス張りのロビーと、銀色を基調としたクリスマスツリーが素敵。おしぼりやウェルカムドリンクを渡されて、夫が「まるで日本のようなホスピタリティ…」とつぶやいてた。
カンクンの印象だか、とにかく海の青さを強烈に覚えている。
曇天なのに、海だけ絵具を流したかのように青いのだ。どうなってるんだ、カリブ海。
そういえば義妹が、「カンクンの海、めっちゃ青いよ!プエルト・モレロスとは比べ物にならんくらい青い!」って言ってたんだけど、マジだった。
到着後はさっさと着替えて浜辺で寝ころんでいた。波の音が気持ちが良い。そんなに暑くもないが、水着でゴロゴロしていて丁度良いくらい。
夫は早々に波と戯れていた。義父も義母も「こいつは波と遊ぶのが昔から大好きで」と言っていたし、きっとこれからもそうなのだろう。台湾の丁墾に行った際もかなり高い波であったにもかかわらず楽しそうにしていたのを思い出す。カンクンの海は丁墾ほど高くはなく、また砂もさらに細かく白い。
私は何をやってたかって?
ただひたすら、食べていた!このフィッシュタコスが美味しくて美味しくて、毎日食べていた。
あとフローズンのマルガリータとか、ピニャコラーダとかを飲んでいた。フローズンにするとエンドレスで行けてしまう。ただのアルコール入りの甘い飲み物である。オレオ、おそるべし。
ビーチは晴れるとこんな感じ。オレオ初日午前中の曇天も、昼寝から目覚めると晴れていた。気持ちが良い。
オールインクルーシブ、今回初めて宿泊したのだが、ヒトヲダメニスル。
昼寝してみたり、お腹が空いたら通りがかった従業員さんに軽食を注文してみたり、プール・バーに行ってみたり…というのを延々と繰り返していた。
実をいうと、当初は「セノーテに行こう!」とか「セントロに行こう!」とか、色々と観光も計画していたのだ。
もちろん計画倒れに終わった。言わずもがなこれは生来の貧乏性と引きこもり体質に起因するけれど、オールインクルーシブというシステムによって加速している気もするのだ。
「お外行きたくない!」「元を取らねば!」という欲求を無視できなかった。私はカンクンで私の本質からは逃れられなかったのだ。加えて、前日まで義理の家族やその友人たちといたのだ。コミュ障なのに、私はがんばって交流していたので、もうバッテリー切れになっても許されると思う…。
日本食レストランが予想以上に日本食だった。
ホテルのレビュー記事にも書いたのだが、このオレオの日本食レストラン、悪くなかった。
若干ローカライズされてはいるのだが、その匙加減が絶妙で、日本人の頭にある「日本食」のイメージを壊すことなく、何となくコースとして成立していたのだ。
例えば、マグロの炙りには出汁の風味の醤油が使われていたけれど、マグロ表面にコショウを振ってあったりする。
また天麩羅は、つゆには大根おろしなどもなく、出汁ではなく醤油を薄めたものだったけれど、サクサクで本当に驚いた。
料亭の料理のようなものを期待していくと悲しくなるとは思うのだが、アメリカのスーパーで売ってるsushiよりも日本寄りだったので、予想を裏切られた。
どれも美味しかったので、リーズナブル&食事の美味しいオールインクルーシブを探しているならオレオはかなりおすすめである。
1Day Passで5つ星のアダルトオンリーなオールインクルーシブ「Atlier」へ
ほぼホテルにいたと言ったが、2日目はオレオの系列ホテルAtlierに遊びに行った。何やらセールスを受ける代わりに1日遊べるチケットをくれるよ、とのことで興味本位で承諾したのだ。
このアトリエというホテル、すごくよかった。ホテルのレビュー記事にも書いたので読んでくれると嬉しい。
我々のセールス担当のお兄さんがなんか5か国語話せる仏教徒で、ベジタリアンで、キャラが飽和してる感じの人だった。明らかに年下にしか見えないのに、我々よりも年上だったり、謎の営業マン。これジャンプだったら主人公のライバルというか、キャラ投票で2位につけるやつ。
我々の営業担当になったのもフランス語も話せるからだそうで。
セールスの内容なのだが、どうも利用プランを作って、それに対してローンを払う、というもだった。例えば40週分の宿泊なら総額○○ドルでローンを組む。ローンを組む=会員になると、こういう会員限定の屋上プールバーにもアクセスできたりする。
こちら側のメリットとしては、エクスペディアなどの仲介業者に支払う手数料がないのでその分安価に宿泊できる。
また仲介手数料を取っていない特別なホテル予約サイトを利用できる。このサイトでは、仲介手数料分が他と比べて安いので、単純に宿泊分の料金だけで予約できる、ということだった。
あと宿泊に加えて、航空券もカバーされるとか言ってた(あやふや)。
ちなみに契約にサインはしていない。悲しいかな、我々は5つ星のオールインクルーシブに毎年行けるほどの経済状態ではないからね!
我々としては「そもそもカンクンに毎年戻ってきたい!とは思っていないので、契約によってカンクンに縛られるのが嫌」。ホテルは素晴らしいので「いつか宿泊したい」とは思っているのだが、数日だけの滞在で十分と思う。
でもこのホテルに遊びに行くことができたことはとても良い体験だったと思う。何せ自分たちで予約したホテルよりも2倍以上の価格帯のホテルを体験できたのだ。お金持ちの世界を垣間見ることができたようで、夢も広がった。
もし今この記事を読んでいるあなたが、1泊5万の宿泊料が余裕だぜという世帯収入に属しているなら、本当にオススメなホテルなので、ぜひこちらの記事も参考にしていただきたい。
5つ星のホテルは建築がすごかったし食事もすごかった。
さて、件の素晴らしいホテルである。まず私が感動したのが建築の格好良さ。とにかく空間が気持ちが良い。
ホテルなので豪華に快適に作ってれば済むところを、ホテル全体の建築をも見せようとしている感じ。例えばこれは廊下なのだが、こういう見せ場のような部分を随所に作っている。
これも廊下。場所によって廊下の様子も違うので、ホテル内を探検して良いショットを探すのも絶対楽しい。
これはバーラウンジ。窓が、空が、すごい。ゴシック建築を「光る壁」と描写をした人の気持ちがわかるような気がする。空はこのホテルの建築の一部なのだ。もちろんホテルがオールインクルーシブなので、宿泊客はここでも自由に飲める。
建築好きな人、アトリエは楽しいと思う。
私はもともと古い建築とそれについての文献が好きなので「空間」とか何とか言われても理解できなかったのだけど、ここは本当に格好いい。そして居心地がいい。気持ちが良い。
食事もいくつか楽しんだ。まず朝食バイキング、すごかった。広い。そして種類が半端じゃない。
さらにチーズが明らかに質が違うのだ。食べたらわかるんだけど、絶対良いチーズだ。
朝食バイキングがただ美味しいという点ではオレオも負けてないけど、食材の質がアトリエでは絶対数段上だと思う。私はそれほど繊細な舌をしているわけでは無いけれど、チーズはフランスのローカルなチーズ屋で買った切り立てのチーズの味がした。
昼食のレストランも最高だった。プールサイドに海鮮レストランがある。
夫が頼んだ「本日釣りたてのお魚」みたいなお魚が最高だった。身がしまっててフレッシュ、衣もサクサク。
私はエビ。これもエビがブリブリで大きくて美味しかった。ソースが結構辛い。
カンクン周辺で合計3軒オールインクルーシブを楽しんでいるけど、アトリエがダントツでご飯が美味しい。圧倒的に頭一つ抜けている。従業員の人が控えめで、でもプロフェッショナルで、「良いホテルとはかくあるべし」みたいな感じ。きっと教育もしっかりされているのだろうと思う。
おわりに-帰りのメキシコシティも相変わらず混沌としていた。
3泊4日をカンクンのオールインクルーシブで過ごした後は、魔のメキシコ・シティ空港で乗り継ぎである。
カンクンからの出発は非常にスムーズで、何の遅れもなくメキシコ・シティに到着した。
さて、メキシコシティからサンアントニオへ帰る便は17時25分発の予定。
帰りは空港の外に出る必要はなく、動線もスムーズ、ここまではストレスフリー。
掲示板でゲートも確認したし、最後の腹ごしらえにサンドイッチを買って食べていると…
なんと、1時間前までは掲示板にも記載されて便名が、掲示板にない!?
突然消えたのだ。文字通り、掲示板から便名が姿を消した。プチ・パニックである。
遅れる、またはキャンセルされるというのなら、その通りに表記があるはずであるが、便名が丸ごと消えるとはどういうことなのか…。
とりあえず、インタージェットの窓口へ。
並んでいても横から割り込まれるのに苛立ちつつ…私サンアントニオ来て以来、割り込み溶かされたことないんですけどー。これメキシコ流なのなんなの。
やっと番が回ってきてOn Timeであることとゲート名を教えてもらえた。
ほっと一安心した矢先、再びゲートに行くと、そこには…
「17時58分、オークランド行き」
「オークランド行き」?!
サンアントニオ行ではないのか?オークランド?でも窓口で教えてもらったゲートはここで間違いない。意味が分からない。もしかしてサンアントニオは鎖国でもしているのだろうか?
結局のところ、便名一覧の掲示板にも、ゲートのパネルにも、サンアントニオ行きのインタージェットは記載されていなかった。
しかし記載はないものの、ゲートは正しく、さらに30分遅れているものの、それはOn Timeであり、まもなく搭乗手続きが行われる、とのことだった。
なんたる混沌!
ゲート付近にわらわらと集まってきたサンアントニオ行きの乗客も苛立っている。そりゃそうだろ、だって掲示板から消えるし、教えてもらってもゲートに表示はないし…
でも、このごちゃごちゃした感じでもメキシコ・シティ空港は動いているのだ。ほぼ遅れるけど、それでもon time なのだ。ゲートの情報は掲示板から消えるし、最終的に人に尋ねないとわからないけれど、それでも大丈夫。メキシコはすごい。
カンクン旅行前、私は実母とうまくいかなかったり色々と悩んでいたのだが、旅行が終わった今では、何だかとても心が元気になったように感じる。
それは義理の実家の人々と交流したり義母と話したからかもしれないし、カンクンの海がきれいだったからかもしれないし、メキシコの空港が混沌としているにもかかわらず機能していることに「何とかなるかもな」と思えたかもしれない。
何も考えず、ただひたすらダラダラするバカンスも、結構良いものだな、と思った。
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